HONDA VT250 SPADA ~納車整備編~

こんにちは。

先日スパーダを納車しました。

・・・ええ、私が”納車”しました、友人に。これで納車警察は一撃で黙らせられます。

てことで、今回も何やったか備忘録程度に書きます。よかったら見てってください。

まずは引取

引き取りも僕が行きました。当時で2月とかだったかな?まだまだ肌寒い時期でした、幸い引取時はいい天気で苦労しなかった覚えがあります。

ナンバーが付いていない車両だったので、車に積んで持ち帰ります。
このご時世なので、まだバイクは若干値が付きますね。総額14万でした。

これは教えてもらった豆知識なんですが、バイクを積むときはサスペンションを沈めて搭載しましょう。フロントフォークを縮める形ですね。リアも同じように。
タイダウンベルトがあればとても楽です。カッチカッチ縮めてくだけでいいです、ただあんまり細いタイダウンベルトだと切れるかもしれませんので気をつけて。人二人居るなら片方が押し込んでるだけでいいので楽っちゃ楽です。一人でも慣れれば出来ます。

縮めないと反力でポヨンポヨン車内で飛びます。結構鬱陶しいので必ずやるようにしています。

まずは簡単な挨拶オイル交換から

はんじょうリスペクト。

オイル交換と冷却水の交換です。

やっとけば、ほぼほぼエンジンの状態を確認することができます。
そもそもエンジンは掛かってましたしね。

フィルタはこれ。付属品のオイルシールはいくつか使わないものがありました。こんなんいくらあってもええですからね。

オイルはAZの化学合成油を4L購入し、規定量が確か2Lだったはず。まあクランク側の刻印見てください。
粘度は10W-40を選択。まあ国内車はバイク・車問わず基本この粘度な気がします。

冷却水は余っていた適当なクーラント。薄めず使ってください、とのことですが薄めて使います。っていうか水混入しちゃうよねこんなん。薄めると性能は落ちます。
あ、性能て冷却性能じゃないですよ?防錆等の効果が落ちます。地味に凍結温度も上がりますが、別に雪国ではないので平気です。

どれぐらい入れたかは記憶にないですが、基本的に一般的な交換方法と同じです。
ラジエターキャップを外し、ポンプ側に付いているドレンボルトを抜き取る。

ピューっと気持ちよさそうに出てきます。ついでに水をじゃぶじゃぶ注ぎながら濯ぐ。
水の色がなくなればドレンを締めてクーラントを入れます。ラジエターキャップギリギリまで水を注ぐ。

あとはエンジンを掛けて、エア抜きします。
個人的にエア抜きって苦手で見えないものを整備するのは苦手です。
ラジエターにテープを張ったり、アクセルを時折ふかして冷却ポンプに勢いをつけてやるとゴボゴボとどんどん吸い込まれていきます。

減ったら水を足し、エアが抜きかけると炭酸のようなシュワシュワが大量に湧いてきます。それも全部出し切っちゃえばOK。

ラジエターキャップはヘタっていたので汎用品を規格に合わせて導入しました。
こういうのは純正品に拘らず安ければ付ける派です。寿命?知らんなあそんな壊れるものじゃないし。
加圧弁圧だけは守ったほうがオススメです。

ブレーキ周りの整備

マスターシリンダーのタンク蓋を開けます。これは交換後。交換前は濁った泥水みたいでした。
長期放置車は大体ろくでもないことになっています。

フロントタイヤを外さないと固着したキャリパーは整備しにくいです。ついでにきれいに洗浄してダストシール周りをシリコングリスで塗り塗り。ダストシール内側の溝に擦り込むように入れたげると結構長持ちする印象で、ゴミも入らないです。個人的にはこれ一択。

キャリパーはちょっとややこしい構造で、油圧が掛からなければピストン周部の掃除はできなさそうでした。なんせ木板が入っています。握っても木板が潰れることで効きを優しくしてタッチを柔らかくしてるんでしょうね。正直邪魔です。

きっちりキレイにブラシでこすって汚れを取って戻しました。ピストンプライヤーなどでは到底掴める構造ではないので、大型の木工DIY用クランプで無理矢理押し戻しました。揉み出しとか出来ないけどこれどうやってやるんだろう?まあこれでブレーキ周りはOK。

駆動系メンテ

まあやはりと言ってはなんですが、チェーン周りはアンコのような状態に。
灯油でガッツリ洗浄します。シールチェーンに灯油はだめなんじゃないって意見、使ったことないんだなと思います。

ガソリンで洗うのは不味いので辞めたほうがいいです、灯油は大丈夫。というか、灯油じゃないと到底掃除出来ないです。めっちゃ金掛かります。2枚目下側に溜まっている灯油が洗浄後。やばいでしょ。

フロントのスプロケは若干ヤバメ。チェーンは若干キンクってる。
まあ520コンバートにしましょう、追々。ってことでチェーンルブ振って終了。

チェーンルブは色々使いましたが、今はDIDの使ってます。時間が経つとネチャる感じで正直好みではない。使いやすいけども。あと結構飛びます。長期放置後灯油で洗ったあとは入念に掛けときます、それこそ飛び散るぐらいに。まあ勝手な自己満です。キレるよかマシ。

取り敢えず色々やりました

タンク下ろしてアクセルワイヤー周りを注油。

この辺は操作性に直結するので、不良だとストレスになります。バイクって15分だけ乗ったりとかしないですよね、通勤以外。ツーリングだと数時間は平気で乗るのにアクセル周りを整備してない人はちょっと考え直したほうがいいかもしれません。個人的にはマストな項目です。

タイヤ交換

タイヤはいかにもな感じだったので、α14に交換。

α14、空気圧指定結構高いですね。2.9kpaとか書いてました。確かに2.0とかじゃ乗るだけでタイヤ潰れてたけど。2.7kpaに調整しました、ネタバレですがツーリングの時に乗ってみて結構固い印象を受けたので、もうちょっと下げるのが適切かもしれません。大体2.2-2.4kpaぐらいなのかな?とは思います。

タイヤは腐ってて外すときにベリベリ言ってました、タイヤカスは556で拭き取りました。
フロントは規定通り2.2kpa。

ちなみにSPADAの指定空気圧はFr:2.25kpa Rr:2.25kpa。

特にこの手のタイヤは乗り手の感じ方重視だとは思いますので、常識の範囲内で好みで空気圧増減させるのがいいかと思います。

水温計が動かない

水温計が動かないバグに見合わせていました。なんで?
とある記事ではメーター周りのアースネジが緩んでいた、となどとあり、取り敢えず同様の事例かどうかを確認するためにヘッドライト周りをガッツリバラします。バラすのは簡単、戻すの面倒臭いのがメーター周りです。なんせネジが多い多い。むかつきながらバラしました。

導通確認。
テスターを当てて音がなれば導通。鳴らなければ壊れてる。そんな感じでポツポツ音を鳴らしていきます。

  • 水温計周り導通
    →OK
  • 水温センサー直
    →OK
  • ラジエターファン直結
    →バチチOK
  • ラジエターファンスイッチ導通
    →NG(OK)

ラジエターファンスイッチはある一定の温度になるまで導通しないのでこれでいいです。でも一定の温度になっても導通しない可能性はあります。ヒートガン当ててみましたが、冷却水の熱容量が大きくこんな程度じゃ効かないです。夏になるまで放置。

ていうか、全体は導通OKです。いやいやなんで動かない?よく分からないけど戻す。

エンジン掛けても特に変わらず。??????分からないけど取り敢えず良いや、ということで増し締めして終了。

というわけで納車しました

後にツーリング中、走ってるときに水温計動いてたそうです。無事無事。何より何より。

やらないと行けない箇所は

・リアリザーバータンク
・チェーン
・フロントキャリパー

ぐらいな感じで、14万にしては比較的安くついた方じゃないのかなと思います。

ぼちぼち直していこうね。

読了ありがとうございました。

 

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